猫はおしゃべり

猫と生活している方なら、猫がおしゃべりをするような鳴声を発することはご存知かと思います。
ブツブツと抑揚やアクセントを付けてしゃべっているような感じがします。
この傾向は、室内飼いの猫に顕著なようです。
しかし、猫がしゃべっているのか、人と会話をしているのかといえば一般的には有り得ないという結論が導き出されます。
猫の鳴声の種類と意味については、多くの媒体で説明されているように
「ニャー」=聞いてよ、「ゴロゴロ」=気持ちいい、「ニャーオ」=嫌だ、「フーッ」=やる気か
など限られた物です。
でも、ブツブツに関して解説されている物は、私の知る限り皆無です。 これだけ多くの人が、猫がブツブツしゃべっている事を知っているのに、これに関する専門的な解説がなされていない事が不思議でなりません。
猫のブツブツは、気まぐれな単なる音声の羅列に過ぎないという事なのでしょうか。
猫がブツブツ言っている時の状況を思い起こすと、猫にとって意味のある状況下に限定されているような気がします。
我が家の猫の場合は、様々なケースがありますが特に期待が裏切られた時に、延々とブツブツ言っています。
たとえば、おやつの時です。しまってあるタッパからおやつを取り出そうとしたら、タッパの中身が空っぽでスカをくらってしまった 時などは、4、5分程ブツブツ言い続け、その後やはりブツブツ言いながら昼寝用に使っているカウチソファへ歩いて行きます。
これが、単なる音声の羅列に過ぎないとは心情的には思えません。
状況からすれば、スカをくらったことへの失望感と飼い主に対する抗議の意思を表しているように思えます。


動物の会話能力

これまで、動物には人間のようなプロセスに基づく会話能力は無いとされてきました。
けれども、最近の研究で必ずしも会話能力は人間に限定されたものではない事実が解明されつつあります。
チンパンジーやゴリラ、ボノボなど類人猿については、音声による会話は成立しなくても、手話や記号ボードでの会話の成立が長期にわたる実験などで確認されています。
また、イルカの言語分析もアメリカなどではかなり進んでいるようです。
ユニークなものもあって、以前オウムの会話を研究実験していたアメリカの大学もありました。
オウムは人の言葉を実に正確に発音します。けれどもオウムがえしの例えがあるように、単なる鳴声の変形とされていました。
しかし、この研究グループはオウム飼育者からの「オウムと飼い主との間で会話が行われる」という、飼い主たちの戯言を研究テーマにしたのです。
その実験内容は、以下のようなものです。
人間が退室し、オウムだけを室内に1羽ないし2羽残します。
この際に、ある条件を設定します。
オウムの餌となるひまわりの種を取り去ってしまうのです。
オウムには「餌がほしい」「餌がない」という言葉を事前に覚えさせてあります。
1羽の場合、しばらく経つと話す言葉が次第に限定され「餌がほしい」「餌がない」と盛んに大声で叫び始めるのです。
まるで、室外にいるであろう研究者にアピールすかのような大声でです。
2羽の場合は、「餌がない」⇔「餌がほしい」の会話がしばらく続いた後、オウムが記憶していた別の言葉がオウム同士の会話の中に混じってくるのです。
「おかしいね」「どうしたんだろう」「早く」「お腹がへった」「ジム(研究者の名前)はどこ」など、あたかも餌に係るような言葉が彼らオウム自身によって選択されるのです。 会話が成立したような現象です。
この様子は日本でもニュースなどでも紹介された記憶がありますが、この研究がその後どのような結果を残したかは不明です。ネットで検索しましたがヒットしませんでした。


戯言的仮説

言葉を用いた会話を行っているのは人間だけです。
けれども、前述した内容を踏まえてみると、潜在的な会話能力は一部の動物にも備わっている可能性を感じさせます。
専門家の見解などを垣間見ると、会話を成立させるためにはいくつかの条件があります。
脳が発達した前頭葉を持ち大きな領域の連合野が存在する。
会話を行うための高度化した器官を所有する(声帯や口腔空間、器用な指等)。
会話を理解習得するための教育的な環境。
などが必要となります。
さて猫の場合、とくに室内飼いの猫はどうでしょうか。
「猫は人の言葉を理解できるか」の中でも紹介しましたが、猫には前頭葉はありますしかなり大きな連合野も存在します。
猫には声帯がありますし、共鳴域となりうる口腔空間も存在します。
室内飼いの猫の環境では、日常的に言葉や会話が飛び交っています。
以上のような状況を考えると(無理矢理だな!)、あのブツブツは単なる音声の羅列ではなく、意味を持った言葉に近いものではないのかとの妄想を抱いてしまいます。
私が知るところでは、1歳未満の猫がブツブツ言うことはあまりないようで、ある程度人間との生活を経験した猫がブツブツ言い始めるようです。
また、野良猫のような人間との接触頻度が少ない猫もブツブツとは言わないようです。
ひょっとすると、室内飼いの猫は日常生活の中で、言葉や会話のエッセンスを学習しているとの推論が成立するのではないでしょうか。
動物の学習を考えた場合、遊びのための学習もありますが、ほとんどが生存の為に必要な要素のみを学習するはずですから (なんか大袈裟になってきちまったなー)、ブツブツも猫にとって必要な意味のある行動ではないのかと思われます。


無理矢理な結論

私には、猫のブツブツは人間レベルの言葉には到底及ばないにせよ、単なる鳴声ではなく意味を持った、言葉に近い表現であって、 その意味も一般的に知られるような、”「ゴロゴロ」=気持ちいい”程度の単純な内容ではなく、比較的複雑で高度な意味や意思を示しているのではないかと思います。(ちょっと赤面)
終わりに、どうかこんな私を猫にハマッタ、猫バカな奴とお笑いくださいませ。


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猫のおしゃべりについて、
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             ○猫のおしゃべりご意見箱


ご意見が寄せられました1

こんにちわ。猫のおしゃべりについて、意見させてください。
「猫はおしゃべりします!」
まず冒頭に言い切ってしまいます。
先日、17年間生きて老衰で私の手元から天国へ逝ったチャチャは「おしゃべり好き」でした。
いわゆる、「ブツブツ」です。 彼のブツブツは、大いにして訴えであったと思っています。 彼と私の二人きりの生活で、仕事に費やしている時間が長いため 彼は、一日の大半を一人で過ごしてきました。
夜中、「チャチャ〜。ただいま〜」と玄関にはいると 彼は、よく迎えに出たものでした。
老いてからは、迎えに来ないときもありました。そんな時はとても心配でした。
疲れて帰った私に対する彼の最初の要求は「えさ!」でした。
えさ箱の前に座って、哀願することひとしきり・・・
「お腹すいた?」
「まんま?」
毎回この言葉を語りかけ、ご飯にありつくチャチャ。 ご飯を食べて落ち着き、顔を洗い、少し眠る。 これが毎日の彼のトレンド。 その間に、私も夕食にありつく。 お互い、腹ごしらえができたとき、私は毎日彼に話しかけていました。
「今日は何してたの?」
「部屋の中は暑くなかった?」
「体の調子はどう?」・・・老いていたので。
まるで、子供や家族に話しかけるみたいに。 すると、彼は話し始めるんです。
「ゴロゴロ。。。んぐんぐ。。。ごろごろ。。。んぐんぐ・・・・・・・・」
私の目をしっかり見つめて。 単なるゴロゴロじゃないはずです。
永遠に続く彼の「ごろごろ。。。んぐんぐ。。。」
それに答えて、私も。
「へ〜〜」 「そうなのー?」
「うんうん。わかったよ」 「で、どうしたの?」
「なあに?」 「今日は下痢してたんだね」
「吐いちゃったんだ・・・」 「今は大丈夫?」
それに答えるように、更に 「ゴロゴロ。。。んぐんぐ。。。」
私は、猫や犬はおしゃべりするもんだと思っているので、それが普通でした。 家族からは、「あなたは猫と会話できるのね」とよく言われたものでした。 チャチャ以外の猫ともたくさん話をしてきましたよ。

愛と笑いをたくさん与えてくれたチャチャへ 永久に

真子


ご意見が寄せられました2

はじめまして。
私は愛息猫テトラ(7才)と一対一で暮らしています。
名前はモチロンの事、言葉も絶対理解してますよ!!
猫って尻尾でお返事する事がるじゃないですか!
ちょっとゲームっぽいんですが、いろんな名前を呼んでみると自分の名前やニックネームと可愛いという言葉の時だけちゃ〜んと尻尾パタ反応をします(笑)
ちなみに可愛いは彼にとって自分に対してダケの言葉らしくテレビやモノに対しして私がカワイイ♪と言うと何処に居ても振り返りジトっと見つめて来て、私が「でも、テッテンのがカワイイよ♪」とフォローするのを待ちます(苦笑)意地悪をしてわざと言わないでいるとコレでもか!!っと言わんばかりに可愛いポーズや表情をして私を負かせます(笑)
一度動物の赤ちゃん特集を見ながら可愛いを連呼しテトラ君のフォローを適当にしていたら嫉妬したのか大暴れした事もあります(笑)
私達も管理人様とほぼ同様なやりとりをしてますが、私も猫並に気まぐれなので突然前兆動作無しに色々言い出しますがちゃんと理解し行動に出ますよ!
それと、実家で飼っていた猫は私の家族をきちんと個々に違う鳴き方で私達を呼んでました!

と、言う事で私は猫の言葉の理解力は絶対あると思います!!

長々、駄文及びおノロケ失礼致しました!!

2007.7.6


        

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